そして遊んでる私たちのところに
キャンプのお姉さん(お兄さん?まどっちでも)が来て
怖い話教えてあげると言ったので、
もちろん私たちも食いつきました。
お姉さんが話したのは以下のような話です
(うろ覚えだからちょっと脚色した)
「昔ここの近くに『たしで荘』という宿がありました。
ある時若い女の人と男の人がドライブをしていると、
楽しく話しているうちに森の中で迷ってしまいました。
どうしようと困っていると進んでいる方向に明りが見えます、
『きっと誰かが住んでいるんだ』と思った二人は車をとめ、
明りの見えるところまで歩いて行くと
『たしで荘』という看板が見えました。
そう、二人に見えたのは宿屋だったのです。
二人は宿主に泊めてもらうようお願いしようとしましたが、
ロビーにも食堂にも人一人いませんでした。
明りはつけっぱなしなのに。
すると女の人はトイレに行きたくなったので
『トイレだけ借りてくる』と
食堂の傍にあったトイレに入っていきました。
その間男の人はその荘の至る所を探しましたが
宿主どころかとまっている客は一人も見つかりませんでした。
10分ほどたったでしょうか、
女の人はトイレから戻ってきません。
不思議に思った男の人はトイレをノックしましたが
返事はありませんでした。
もう一度ノックするとドアが開いたので扉をあけて中を見ると、
なんと女の人が血だらけになって死んでいたのです。
男の人が慌てて駆けつけると、
上からオノが降ってきて首が切られてしまいました。」